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「ご希望の担当者」を選べるようになりました

「働けない子どものお金を考える会」のファイナンシャル・プランナーにご相談を希望される際は、このサイトの お問合せ 画面から申し込むことができます。
ご相談の申込み画面に、「ご希望の担当者」の選択欄ができました。
ご相談の際には、選んだ担当者が応対いたします。状況によっては、ご希望とは別の者が担当することもありますが、ご容赦ください。特に希望がない場合は「特になし」を選ぶこともできます。

ファイナンシャル・プランナーに相談をしたことがない方がほとんどだと思います。それだけに、少し不安があるかもしれません。ご家庭の状況を恥ずかしいと考える方もいるかもしれません。
でもご安心ください。多くの方が「勇気を出して、相談してよかった」と言われます。
ご相談料は、1時間につき1万円(別途消費税)。その後は30分ごとに5,000円(別途消費税)となっています。担当者によっては別料金で、将来の資金状況を見通す「キャッシュ・フロー表」の作成を承ります。(面談場所によっては、交通費がかかる場合があります。)

コロナ禍でも、ご相談のご依頼は続いています。Zoomなど、インターネットを介した面談も増えていますが、依然として直にお会いしてのご相談も少なくありません。やはり、直接お会いすることで得られる安心感は小さくないようです。

私たちのメンバーの面談場所は、東京・神奈川と京都と、偏っています。一方、お子様の将来が心配で悩んでいる方は全国にいます。
私たちもコロナ禍を契機としてZoom、skypeなどのオンラインでご相談できる体制を拡充しています。このおかげで、面談での接触を減らすだけでなく、地方や遠隔地の方もご相談がしやすくなりました。郵送でのご相談もやっています。もちろん、直接お会いしてのご相談も、感染対策に配慮しながら継続しています。

私たち「働けない子どものお金を考える会」は、会社やNPO法人などの団体ではなく、有志のファイナンシャル・プランナーが個人で集まって、ご相談の体制を運営しています。
メンバーリストそれだけに、統一された方針があるわけではありません。しかし、それでも基本的な考え方にそれほど違いはありません。働けないお子様やご家族の状況を尊重しながら、どうしたらできるだけ良い人生を送ることができるかを、家計の面から考えます。
ご相談場所やご相談方法から、ご都合のよい担当者を選んでください。迷われたら「特になし」を選んでいただいて構いません。

担当者の雰囲気を見たい場合は メンバー紹介 をご覧ください。

 

新型コロナとひきこもり

新型コロナ感染症の影響が長引いています。世界各地で再び感染が拡大し、フランスやドイツではまた外出禁止の措置が取られました。日本でもインフルエンザが流行する冬を迎え、不安が高まっています。

4月から5月にかけては、ヨーロッパやアメリカの各地で外出禁止が実施され、日本でも緊急事態宣言で不要不急の外出は自粛するように要請されました。すべての人が自宅に引きこもるような状況でしたが、「ひきこもり」にとってはより深刻でした。コロナ禍による環境の変化が、ひきこもりに与えた状況を見てみます。

  • 家族も自宅に居るようになり、軋轢が増えた

リモートワークや休校で、今までは日中は外出していた家族が家に居ることが多くなりました。すると、ひきこもりの家族と接することが多くなり、余計なことを言ったり、いさかいが多くなりがちです。ひきこもりの本人は、仕事をしていないことを後ろめたく感じています。それだけに親の存在はプレッシャーで、ちょっとした一言に過剰に反応してしまうことがあります。また、社会生活を送っている兄弟姉妹に引け目を感じていることも多く、兄弟姉妹がいるだけでストレスを感じることもあります。雇用の継続に不安を感じている親が本人に干渉して関係がこじれることもあります。

  • ひきこもり支援が中断し、元に戻ってしまう

最近は自治体やボランティア団体による、ひきこもり支援も多くなっています。ひきこもりが安心して集うことができるフリースペースなどの居場所や就労支援事業所なども設けられています。せっかくそのような施設に通うようになったのに、新型コロナの感染防止のために、ほとんどの施設が休止や閉鎖となりました。その結果、再び自室にこもるようになると、外出できるようになるまでまた時間がかかってしまうこともあります。うまくいきかけていた社会復帰が1からやり直しになってしまいます。

  • 世間の不安な状況を感じ取り、さらに不安が募る

ひきこもりもネットやテレビで世間の状況は見ています。最近のニュースは、新型コロナの感染拡大を伝える、暗いものばかりです。社会が不安定な状況になると、ひきこもりも敏感にそれを感じ取り、自分の将来をますます悲観的に考えてしまうことがあります。その不安のために、家族に当たったり、自分の殻に閉じこもったりという行動に現れることがあります。

新型コロナの影響で、ひきこもりをめぐる状況はより深刻になっていると言えます。しかし、一方で多くの人が外出を自粛する状況がプラスに作用しているケースもあります。

  1. 自宅でひきこもっても不自然ではなくなった

以前であれば、子供と老人以外が日中に自宅に居るのは不自然でした。しかし緊急事態宣言による休校やリモートワークで、それが珍しくなくなりました。そのことでひきこもりでも居心地が良くなったとは言えませんが、日中の外出がしやすくなったのではないでしょうか。

  1. 外出自粛で、ひきこもりの疑似体験ができた

働いている人でも自宅待機が珍しくなくなりました。休業や失業で、不安を抱えながら自宅で過ごす人もいます。そのためにイライラしてしまうこともありますが、ひきこもりの疑似体験をすることで、家族がひきこもり本人の気持ちを理解することもあります。

  1. オンライン会議システムの普及

インターネットは、外出しての交流が難しいひきこもりにとって、外との交流の手段となりえます。対面しての会話は難しいものの、インターネットを通じての交流ならできるという人もいます。コロナ禍でオンライン会議システムがかなり広まりました。感染防止でイベントを中止していた支援団体がオンライン会議システムでミーティングを開くようになりました。そのおかげで、外部との交流ができるようになった人もいます。

やはりコロナ禍によるプラス面よりもマイナス面の方が大きいが現状ですが、プラス面をうまく活用したいものです。

名古屋大学の教授が、イギリスの研究者と共同で、コロナ禍によるひきこもりへの影響を論文で発表しています。それによると(英文ですので、原文を読んだわけではなく、内容を紹介した記事によると)、ひきこもりは日本だけでなく、海外でも増えているようです。コロナ禍での自粛解除後もそのまま引きこもる人が増えることが予想されています。今後はより充実した公的支援も求められます。